goahead256の日記

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エンジンオイル考

諸々の事情により自分で車のエンジンオイル交換をするようになったので、使用したオイルの印象を書き留めておく。ターゲット価格帯は1000円/1Lくらい。

前提

フィーリングをベースに評価をするが、その印象の良さがエンジン保護性能に直結しているかは当然分からない。
一方、定量的比較に見える摩擦試験結果のグラフが用いられていることがあるが、試験結果は荷重や速度等によって大きく左右されるし、実際のフィーリングとは関係性もなく営業ツールとしての意味しか持っていない。
よって、今のAPI規格に準拠している製品ならば保護性能は一定のものがあると思われるし、あとはフィーリングが好みのものを選びましょう、というスタンスで行く。

商品群 

Castrol EDGE 5W-30

「普通のオイル」の筆頭。どこのカー用品店に行っても大体あって妥協点になる。カー用品店だと通販の2倍近い価格だが、オイル交換工賃無料であることも多いのでコミコミの値段と考えればまあ、というポジション。

ENEOS SUSTINA 5W-40

エンジン内部の汚れ落としに定評がある(と言われている)。
今はX PRIMEとかいうのに代わったらしい。

SUNOCO Svelt EURO 5W-40

モータースポーツシーンではそこそこの存在感があるが、一般向け知名度は?

AZ 5W-40 RACING AET

ホームセンターの潤滑油コーナーでおなじみ(?)のエーゼットが展開するエンジンオイルシリーズ。

TAKUMI 5W-40(HIGH QUALITY series)

モータースポーツをたしなむアマチュアユーザーの中では定評のあるブランド。個人的には使ったことがないが知り合いの推薦で選定。

比較

  価格(4L) 総合評価 吹け上がりの軽さ ノイズ(アイドリング) ノイズ(高回転時) 耐久性
EDGE 5W-30 ¥3,070 3.0 3 3 3 3
SUSTINA 5W-40 ¥4,700 3.5 2 4 4 4
Svelt EURO 5W-40 ¥4,237 4.0 3 4 4 5
AZ 5W-40 ¥5,108 3.0 4 2 3 3
TAKUMI 5W-40 ¥4,300 3.7※ 3 4 4
※ 耐久性評価は未完
吹け上がりの軽さ
普通のオイルとして基準にしたEDGE 5W-30に比べ、その他のオイルは5W-40のため粘度的に吹け上がりの軽さは不利になるが、SUSTINAを除き回転の重さ・抵抗感は抑えられていると感じた。SUSTINAの名誉のために言えば、EDGEの5W-40を使ったときも似たような抵抗感だった気がするので特別悪いわけではない。
AZはやたら軽く周る感じがするが、後述するようにノイズが大きいので逆に不安になる。
ノイズ(アイドリング)

AZはオイル交換したてのときからメカノイズがうるさい。その他はどれも良好。

ノイズ(高回転)

AZは相変わらずノイズが大きいがアイドリング時ほど不安になる感じはない。ノイズの心地よさ(?)で言うとSvelt EUROとTAKUMIが優れており、個人的にはSvelt EUROの回り方と音が好み。

耐久性

EDGEは2000kmくらい走るとノイズが大きくなってきて劣化を感じる。Svelt EUROは交換時(3000km走行)でも交換直後とほぼ変わらないフィーリングで良好。
現在使い始めたばかりのTAKUMIがどれくらいのフィーリングを維持できるかが今後のオイル選定において鍵となる。
AZは元があまりよくない上に普通に劣化していく感じなのでいいところがない。

総評

この中で選ぶならSvelt EUROかTAKUMIになりそう。どちらもノイズが小さく、それでいて吹け上がりが良いのでフィーリングが良好。高回転で回したときのなめらかなエンジン音は頭がおかしくなりそうである。
期待はずれはAZで、特にいいところが感じられない。
SUSTINAは特に悪いところはないが個人的な好みには合わなかったのと、価格がやや高めで入手性もあまりよくない。ENEOSでオイル交換すると都合がいい、という人には向いているかもしれない。