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Ubuntu MATEの導入 on GPD Pocket

 

要約

この記事にはGPD PocketにUbuntu MATEをインストールして再活用しましたという経緯を書いていますが、特に内容はなくTL;DRなクソ記事です。

Ubuntu MATEのGPD Pocket向けイメージはUbuntu 20.04.5 LTSをベースにしていますが、これは2023年4月でサポートが切れます。(Ubuntuの標準サポートサイクルに基づく)

ですが、GPD Pocket含めたUMPC環境向けスクリプトが公開されているので、それさえ適用すれば2025年4月までサポートが続くUbuntu MATEの22.04.1 LTS(or Ubuntu本家 or Xubuntu等の他フレーバー)でも問題なく使用ができますということだけが重要な情報です。

現状の課題

現在、出張・旅行時に個人用途で使用するモバイル端末として、ASUS Chromebook Detachable CM3を使っている。

この端末は、

  • 安価(2022/12月現在、実売4万円程度)
  • 比較的軽量&コンパクト(10.1インチ挟ベゼル)
  • 高解像度(WUXGA、このサイズ・価格帯はHDが主)

という利点があり購入したが、一方で

  • 自立はするがスタンド式で場所を選ぶ
  • MicroSDの動画データを移したいが、USB3.0に対応しておらず内蔵カードリーダもないため転送が遅い
  • 雑にかばんに突っ込んで使っていたら電源ボタンが壊れた(自分が悪い)

という課題を抱え(させ)ている。

電源ボタン等頑丈さについては、後発のバリエーションであるChromebook Detachable CZ1だと問題にならなさそうな気がするので、その他の課題が気にならない人はこれを選ぶと良い。(もしくはケースに入れて使う)

 

これらの課題全てを解決しつつ、小型軽量という価値を損なわないことを考えると、Chromebookには選択肢がなかった。

Chromebook以外の選択肢

そうすると、Windowsを採用したUMPCかというところになるが、最近のUMPCは性能が良い代わりに価格は高くなっている。(10万円〜)そのため貧乏人には手が出ないが、よくよく考えるとGPD Pocket(初代)を持っているため、これを活用できるのでは?と考えた。

そもそもGPD Pocketを使わなくなった理由は、

  • 標準のWindows10を使うと電池持ちが悪い
  • 電池持ちを改善するために省電力プロファイルで使うと動作が遅い
  • Windowsアプリが使えることが利点だが、スペックが低いためそこまでWindowsアプリを活用できるわけではない(これは使うソフトによる)

といったものがあった。一方で優れている点としては、

  • サイズがとてもコンパクト(ズボンのポケットに入るレベル)
  • クラムシェルで自立するので、膝上などでも使いやすい
  • USB3.0対応(Type-A / Type-C)
  • ディスプレイ解像度がWUXGA
  • 壊れていない(もともと動作が怪しい部分もあるが……)

というところで、実は今回求めている仕様に合致している。このため、Windowsに起因する問題(将来的なアップデートの問題含め)を解決しモバイル端末として復権を図ることにした。

インストールするOSの選定

機能的にはChromebookで問題がないこともあり、動作の軽さ等に期待してまずはChromium OSを検討した。

ChromiumOS for the GPD Pocket 1 and 2

kmyers.me

今回の目的達成には十分であり、各種デバイスも動くようなので期待した選択肢ではあったが、いざインストールしてみるとGoogleアカウントの2段階認証がいかなる方法でもエラーになってしまい突破できず導入を断念した。(同様の事例は報告されているものの、解決方法が分からなかった。)

その他Chromium OS

比較的知名度の高いChrome OS Flex(旧CloudReady)や、Androidアプリにも対応するFydeOSもあるが、基本的にWiFiがつながらないなどの問題があるとのこと。

Ubuntu MATE

Chromium OSを断念したあと、UbuntuのフレーバーであるUbuntu MATEで公式にGPD Pocketをサポートしたイメージがあることを知る。

ただし現在公開されているイメージはUbuntu 20.04.5 LTSをベースとしており、サポートが公開3年後の2023年4月までしかないので、今から使うには時期が悪い。

そこで、Ubuntu MATE 22.04.1 LTSをインストールし、設定をGPD Pooket向けに変更することで今後のアップデートの手間を省いた。

設定を変更すると言っても、自動スクリプトが公開されているのでそれを適用して終わりである。

Ubuntu MATEのインストールと設定

  1. Ubuntu MATE 22.04.1 LTSの.isoイメージを公式サイトからダウンロードする

    ubuntu-mate.org

  2. balenaEtcher等のイメージ書き込みツールを使い、ブート可能なUSBメモリを作成する

    www.balena.io

  3. (バージョンに応じ)GPD PocketのBIOSUbuntu対応のものに更新する

    gpdjapan.com

  4. OSをインストールする
    UbuntuをインストールするだけでWiFiもつながる。
    画面回転やディスプレイスケーリングは設定が必要。(下記)
  5. umpc-ubuntuを適用する
    まずはgitのインストール
    >sudo apt install git

    以下はumpc-ubuntuのページ説明どおりとなる。

    github.com

    >git clone https://github.com/wimpysworld/umpc-ubuntu.git
    >cd umpc-ubuntu
    >sudo ./umpc-ubuntu.sh enable

以上で設定完了。動作はサクサクだし、電池は持つし、動画再生等も特に問題ないので使用上の課題は特にない。(この記事もGPD Pocket使って新幹線の中で書いた)

なお、umpc-ubuntuが何をやっているかは以下に詳しい。

gihyo.jp